お知らせ

2009年 12月 4日

ACARSシステムの全面更新に着手

アビコム・ジャパンは、現在、国内60ヵ所にネットワークを展開してACARSサービスを提供していますが、今般、システムの頭脳であるセンターシステムと60ヵ所の地上無線局を、約2年かけて全面更新することとし12月2日、田町のアビコム・ジャパン本社において、新システムの調達契約について ARINC社**と調印式を行いました。

新システムへの更新は、単に、通信性能の改善を目指すだけではなく、航空機運航におけるデータ通信の役割が益々高まる中、通信量の拡大や通信機能の多用途化が今後も進むと想定されており、このような世界的な航空通信の新しい環境への対応をも見据えた通信基盤の構築です。 具体的な例としては、近い将来、日本でも導入の可能性が高い、CPDLC***やDCL***という、新たに運航方式へデータ通信が利用される場合のより確実な基盤ともなります。 また、今後の航空通信のネットワーク基盤として国際的にも期待され、すでに欧州では一部に利用が始まっているATN***と呼ばれる通信ネットワークとの接続も容易になります。 勿論、新システムでは、冗長性を高めると共に、IP化等の最新技術を活用し、集中制御監視体制を更に充実し、運用・保守の一層の効率化を進めていきます。

アビコムは、今後とも、「航空の安全と運航の効率化を支援する」とのミッションの下、より品質の高いサービスを提供して参ります。

(注記)

  • *ACARS(Aircraft Communications Addressing and Reporting System)
    ⇒航空機と地上との間のデータによる通信。航空機と地上の双方に通信機器が必要。
  • **ARINC社
    ⇒米国アナポリスに本社のある世界的な大手通信サービスプロバイダー。
  • ***CPDLC(Controller- Pilot Data Link Communications)
    ⇒パイロットと管制官との間のデータ通信。パイロットと管制官との通信は一義的には音声通信、日本近海の一部洋上ですでにCPDLCが導入されている。
  • ***DCL(Aircraft Communications Addressing and Reporting System)
    ⇒管制から発出する航空機への出発許可。現在、日本では、音声通信により許可。
  • ***ATN(Aeronautical Telecommunication Network)
    ⇒主に航空通信を取り扱うことを目的としたネットワーク基盤。